原酒がない2016/10/16 03:13

ここ数年ウィスキーの価格が高騰している。
今年に入ってようやく高値横ばい状態で推移しているようだ。
バーボンよりスコッチの方が顕著であり大よその価格は1.3~2倍になった。
直近10年では最高値になっている。とはいえ23年ほど前から比べれば1/2~1/4とまだまだ安いのだが。

市場を見ているとここ3年でカスクストレングスのリリースが減っているように思える。
これは何を意味するか?

要するに原酒がないのである。

その裏付けとしてすべての蒸留所ではないがノンビンテージの製品群、度数低下品が増えている。
ノンビンテージ品は推して10年以内の酒質と思われる。

なぜ原酒がないのか考えてみる。
日本国内おいては特別ウィスキーブームで爆発的に売れた、なんてことはない。
蒸留所においては閉鎖が相次ぐとか減産しているという話も聞かない。
数百年続くウィスキー造りはさほど変化してないはずである。

私見だがこの回答は一番は人口増加によるものと考える。
この15年間で約10億人世界人口は増加している。

二番目は中国の富裕層による消費拡大である。
数年前にフランスの高級ワインやチーズの消費量が増え品薄になったことがあるがこれがウィスキーまで波及しているのではないかと考えている。

ウイスキーは生産国が限られていることから急な消費拡大には対応できない。
無理して瓶詰出荷をすれば一時的には回避できたとしてもすぐに原酒は尽きてしまう。

今のペースでいけばやがてウイスキーは品薄になり違う意味での30年前の日本における、洋酒は「高価で贅沢なもの」に逆戻りするのではないかと不安がよぎる。

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