甑州2010/04/12 01:50

甑州

吉永酒造場 甑州

久しぶりの芋焼酎の紹介です。
今回は甑島(こしきじま)の「甑州」、そしゅうと読みます。

甑州 大手百貨店で売られている同じく芋焼酎「亀五郎」を造っている蔵と言えば分かる方も居るのではないでしょうか。

甑島にはもう一つの蔵元「六代目百合」を造っている塩田酒造がありますが、こちらの方が東京では知られているようです。

そして、紛らわしいのですが薩摩半島の先端指宿に吉永酒造という 「砂のかけはし」を造る蔵元がありこことは別なので注意が必要です。

裏ラベルには、厳選された新鮮なサツマイモを新しい酵母を使用し甕仕込みで醸し出し、貯蔵熟成の段階で絹の袋で濾過をしたとあります。

「甑州」はやや甘い香ばしさから最後はピリッと切れのある辛口に変化する味わいで燗でもロックでも美味しく飲める芋焼酎です。
甑州は私の好きな銘柄のうちの一つです。

紫の赤兎馬2009/10/02 21:59

紫の赤兎馬

濱田酒造 紫の赤兎馬

久しぶりの芋焼酎の紹介です。
その名は紫の赤兎馬。

この紫の赤兎馬は頴娃町(えい町)というところで採れた頴娃紫という 頴娃紫は紫芋の中でも甘い部類に属するのが特徴です。
「くじらのぼとる綾紫」の濃厚な甘さを想像してしまいます。

そしてこの頴娃紫の焼酎と赤兎馬を2:8でブレンドして生まれたものが紫の赤兎馬なのです。

「赤兎馬」と大きな文字で書かれた重厚感のある紫のラベル、
棚に並べると一際目立ちそうです。

まず香りですが、甘い華やかな酒質を思わせる良い香りです。
飲んでみると口当たりはやや甘く黒麹のようなざらつきを感じた後フィニッシュは切れがありすっきりと終ります。
私の印象ではロックが一番適していると焼酎だと思います。

どちらかというと万人向けの飲みやすい芋焼酎、紫の赤兎馬、一度試してみてはいかがでしょうか?

赤い指宿2008/03/25 21:39

赤い指宿

大山甚七商店 赤い指宿



昔は「湯豊宿(いぶすき)」とも言われた砂蒸温泉で有名な指宿(瓶裏ラベルより引用)の
蔵元大山甚七商店の芋焼酎「赤い指宿」の紹介です。
指宿とは鹿児島県薩摩半島の先端の辺りに位置する地名で「いぶすき」と読みます。

この赤い指宿のラベルは なんとも派手なラベルと思い良く見ると、指宿市の市花であるハイビスカスとツマベニという幸せを運ぶといわれている蝶が大きく描かれています。
力強いタッチで骨太な味なのかなと思わせるような絵には遠くから見てもすぐに判る強烈なインパクトがありますね。
以前お客さんからこの焼酎の話を耳にしていてたまたま見つけたので購入してみました。

飲んでみると、やや甘くとろみを感じながらフィニッシュは香ばしい濃い味わいの芋焼酎です。
東蔵や明るい農村、ほたるにかなり近い味わいだと思います。
ラベルにはかめ壺仕込みと書いてあり、私の想像だと黒麹だと思います。
燗にすると甘さが増すのでロックがお勧めの飲み方ですね。

魔王と克2008/02/05 01:20

杜氏前村貞夫氏の魔王と克

魔王と克

焼酎を飲まれる方なら殆どの方が知っている有名な「魔王」と魔王ほど知られていない「克」、この二つの芋焼酎にはある共通点があります。
蔵元の違うこの焼酎の共通点お分かりになりますか?
答えは杜氏が同じということです。
推測で申し訳ないですが、魔王は恐らく90年代半ばあたりから醸し出されるようになったと思います。そしてその後ブームを迎え瞬く間に有名になり入手困難な焼酎の一つになりました。
魔王は幾つかの芋焼酎をブレンドしベースになる焼酎は黄麹で作られているのが特徴です。
結構芋焼酎を飲まれている方ならご存知かと思いますが、最後のフィニッシュに黄麹特有のフルーティー感が漂う味わいですね。

一方克はこちらも同じブレンドなのですがベースは白麹?(私の推測です)ではないかと思われます。
フィニッシュの部分に魔王とは違う芋らしさを感じます。それ以外は殆ど同じ味わいに感じるのは克が魔王を意識して作られたのではないかなと私は勝手にそう信じています。

この二つの焼酎を同時に飲み比べて見ましたが私個人的には克の方が好きです。
分かりやすく言うと、実際はどうか分かりませんが「同じ酒の麹違い」みたいな位置付けでしょうか?

巷では魔王が人気ですが、見かけたら克も一度試してみるのも良いと思います。
もしかしたら私のように克の方が口に合うと思う方も居るのではないでしょうか。
同じタイミングで飲み比べる事ができれば尚良いとおもいますが2種揃っているお店は少ないかもしれません。

入手困難な焼酎はお店で注文しても品切れだったり、値段が高かったりするので、それらに「似たような味の焼酎」を知っていればその似たような味の焼酎で代飲するという飲み方も知って置いて損はないかと思います。

黒千代香で燗2007/12/17 22:51

千代香とお勧めの燗向き芋焼酎
寒いこの時期になると人気のあるお燗。
やはりメインは芋焼酎。
当店ではお湯割ではなく6:4で焼酎を水で割った水割りに黒千代香で燗をつけます。
燗は体が温まる上、ロックや水割りより香りを楽しむ事ができます。
又同じ銘柄でもロックと燗では全く別の酒に感じるものもあるのでその違いを味わってみるのも面白いと思います。
いろいろ試されると酒により、ロック向きとか燗向きとか感じられるようになると思います。
更に欲を出せば、水割りを作って何日間か寝かせた先割の燗が素晴らしいですね。
当店では常時2種類の先割、今は「かめ仕込み純黒」と「海亀」をご用意しており黒千代香でお飲み頂けます。

お勧めの燗向きの芋焼酎を幾つか紹介したいと思いいます。


左から

伊佐大泉
白玉の露
鶴見
さつま寿
相良兵六
金の露

普段ロックでしか飲んだことの無い焼酎も燗で飲まれてみるとその美味しさに驚くと思います。

冬はまだ始まったばかり、ロック党の方も一度燗を試される事をお勧めします。

Eマーク2007/11/12 22:34

Eマーク

Eマーク

Eマークをご存知ですか?
ここ1年あまり芋焼酎のラベルに時たま見受けられる 赤い3つのEの文字
これは「ふるさと認証食品」に認証された証明なんです。
では「ふるさと認証食品」とは?
地域の特産品に一定の基準を設け認証を行う仕組みらしいです。

芋焼酎の場合は
「鹿児島県産さつまいもを主原料とした乙類焼酎であること。こうじは米こうじであること。」となっています。
当店には約120種ほどの芋焼酎がありそのうち鹿児島県産は100本くらいでしょうか?
大雑把に見てみると1割~2割くらいにはEマークがついていました、詰口日が古い物もあるのでその当時付いていなくても現在はついているものもかなりありそうです。
Eマークが付いていれば鹿児島県産の芋を使ってるという証になるのですが では付いていない物はどうなんだろう?という疑問が湧いてきますね。
焼酎のラベルには原料表示まで、その原料がどこ産の物かまでは書いてありません。可能性としては県外から仕入れた又は輸入芋ということになりますね。

最近巷では原材料表示や賞味期限などの不正表示がよく報道されています。
われわれ消費者はメーカーや製造者の表示を信じるしか確認の手立ては無いので、県で基準を設け認証しているという事はありがたいことだと思います。
このEマークがあるかないかで焼酎の味を語ることはできませんが、
購入するにあたり安心感があるのは間違いありません。
芋焼酎のボトルを手にすることがありましたらちょっとよく見てみるとEマークに気がつくかもしれません。

もっと詳しく知りたい方はEマーク食品情報をご覧になってみてください。
認証されている蔵元と焼酎の銘柄が掲載されています。

3つのEは
Excellent 優れた品質
Exact   正確な表示
Ecology  地域の環境と調和
を表現しているそうです。

かせだ&伊佐や2007/08/16 21:45

かせだ&伊佐や

かせだ&伊佐や


久しぶりの入荷です。
今日は芋焼酎の紹介です。
2本ともPB商品になるので都内では珍しい部類になります。
左はかせだ市にある酒屋さんのPBの「かせだ」です。
この焼酎は以前も置いていたのですが、当店の常連のお客さんが
この「かせだ」を愛飲しているので再度取り寄せる事になりました。
黒麹なのに辛いです。「池の鶴」や「超ファラオ」に似てる味でしょうか?
あまり似た味の酒は少ないです。辛口のどっしりした味わいが好きな方には 受けると思います。

右は薩摩大海酒造の「伊佐や」です。
名前からすると鹿児島北部の大口あたりの伊佐地方の伊佐美や伊佐錦・伊佐舞・伊佐大泉の仲間のように思えますが、
「伊佐や研究会」が販売元になっているので恐らくそこのPBに違いないと思います。
黄麹仕込みの特徴が味にはっきり出ています。
甘めのフルーティーな口当たりですがフィニッシュには香ばしさが感じられます。

赤兎馬2007/05/22 03:47

赤兎馬

濱田酒造 芋焼酎 赤兎馬

過去に何人かのお客様から「赤兎馬ありますか?」
と聞かれた事があり 仕入れる事になったこの芋焼酎は、「大魔王」や「海童」で有名な濱田酒造で造られています。
しかしこの「赤兎馬」はある酒屋さんが「赤兎馬会」なるグループを結成されて濱田酒造に依頼をして造ってもらっている芋焼酎、
いわばこの赤兎馬は赤兎馬会のPB商品という事になっています。
九州で鹿児島と沖縄を除く県でおおよそ30店舗くらいでしか取り扱いが無いと言う焼酎です。

蓋をあけると香は控え目ですが一般的な芋焼酎の香とは
かなり違う香です。
私的にはりんごのようなコクのある香というのでしょうか? 香からは芋焼酎は想像しにくいです。

飲んでみると、スッキリしていておとなしく飲みやすいのですが
やはり芋焼酎っぽくないと感じるのは私だけでしょうか?
赤兎馬の名のイメージとは正反対の印象で
新しいタイプというか変わったタイプの芋焼酎という位置付けになるかと思います。
他に似ている味の物といえば「別撰 蓬の露」が近いと思います。

かなり強めの濾過をしているということなので本来の芋焼酎と
感じる部分は その強めの濾過により削られてしまい残った成分の味が
この赤兎馬の特徴だと思います。

Grayではお勧めの芋焼酎として提供していますが、最初から
赤兎馬目当てで来店されるお客様もいらっしゃるようです。

極上森伊蔵2007/04/04 03:43

森伊蔵極上の一滴

森伊蔵極上の一滴

長期洞窟熟成酒「極上森伊蔵」を今日は紹介します。
一般的には「森伊蔵極上の一滴」と呼ばれていますが、
箱やラベルにはそういう表記は一つもなく、箱の上下に小さく「極上森伊蔵」と書いてあるので
ここでは「極上森伊蔵」として書きます。
森伊蔵の名は焼酎を飲まれる方なら一度は聞いた事あると思います。
雑誌等で取り上げられているので知名度が高い銘柄で一度は飲んでみたいと思っている方は多いと思います。
しかし森伊蔵だからといって特別な味がするわけではありません、飲んだ事無い方に森伊蔵を含め他の芋焼酎数種とと飲み比べをしたら「これが森伊蔵だ」と恐らく当てる事は不可能だと思います。
さてこの極上森伊蔵は森伊蔵をかめに入れて洞窟で3年貯蔵した物が瓶詰めされており、4合瓶だけになります。森伊蔵とは味の違いははっきり分かります。
角が取れたというのでしょうか?幾分おとなしくなっているように私は感じます。
どちらが美味しいか?ということは飲み手の好みの問題なので 、ご自身で比較されるのが宜しいと思います。
お客様に「森伊蔵ってそんなに美味しいの?」と聞かれることがありますが、 「味と値段は比例しないし、安くても美味しいのはあります」と答えている。
どこの飲み屋でも森伊蔵は決して安くは無い値段がついているので、
高い=美味しいという方程式が出来上がっているらしいですがそうではないと言うことです。
ラベルや銘柄に拘らずに自分自身の味覚を頼りに飲みつづけていれば必ず 「うまい!」と思える物に出会えると思います。
グレイではそういう飲み方をされるお客様が増えています。
無名の銘柄の中にもうまい物は隠れていたりしますので、ご自身の舌を頼りに発掘してみては如何でしょうか?

タイガーアンドドラゴン2007/03/23 02:12

タイガーアンドドラゴン

四元酒造 タイガーアンドドラゴン

もぐらなどで有名な酒職人ギルドという酒屋のグループとは別に
チームファクトリーというクループもありまして
このタイガーアンドドラゴンはチームファクトリーの
PBの芋焼酎です。製造蔵は種子島の四元酒造で
都内では「紫育ち」などが売られています。

種子島で採れる黄金千貫と白さつまを半々位の割合で使用し
白麹、タンク蒸留の後機械ろ過をして2~3ヶ月寝かせてからの
瓶詰め出荷となっています。
タイガーアンドドラゴンという名からすると飲み応えのあるような
印象ですが、実はそうではありません。
意外とスムーズにクイクイ飲めてしまうほど優しい味わいです。
四元酒造の焼酎は比較的薄味なのが特徴ですがこのタイガーアンドドラゴンもその通り薄味です。レギュラー酒の島の泉を飲んだ事ある方ならお分かりかと思いますがタイガーアンドドラゴンと島の泉は良く似た味らしいです。