期待2011/09/21 00:06:46

買い物帰りに立ち寄ってみた。

電話で話してから2週間くらい経っているから期待で心が弾む。

ドアを開けるとおじさんはラジオ聴きながらミシンをかけていた。

「こんにちは」声かけると、
こちらを見てニコニコしながら山積みの衣類の方に行き
かき分け生地を手にとって私のほうに来た。

出来栄えを説明しながら生地を広げて見せてくれた。

「とりあえず一枚だけね」

「残りはこれから仕上げるからもう少し待って」

まぁいいや、一枚出来ただけでも本当に完成するのか疑問だっただけに
嬉しいことは嬉しい。

早速持ち帰って付けて見た。

カーテンを付ける三箇所の窓はブラインドが付いているが遮光は不十分なのだがこの一枚だけでも部屋が暗くなるのが分る。

後の二枚が楽しみだ。

夏の終わり2009/01/17 01:06:31

今回も買い物の帰りに立ち寄ってみた。
覚悟は出来ていた。

「こんにちはっ」とドアを開ける。
いつもと変わらない光景だ、山積みの衣類が所狭しと置かれている。
私もそうだが他の方もすべて口頭で注文をしているようだが、これだけの衣類のオーダーをすべて把握しているのだろうか?
もしそうだとすると素晴らしい記憶力である。
私のオーダーはこの記事を書き始めた時点で2年4か月であるからもう少しで3年になる。

おじさんはばつが悪そうに「ごめんごめん」と言いながら近づいてきた。
やはり出来ていなかった。
「又きます」と言って出ようとしたとき、「もう一回寸法を教えて」といきなり言われた。
私自身忘れかけていたので一度帰って測りなおすことにした。
おじさんから電話をしてもらうように告げて店を出た。

少しして携帯がなり出るとおじさんの声である。
寸法を告げると近いうちに取り組むといわれて電話を切った。

今回も・・・2007/07/13 00:43:25

梅雨が明け暑さ対策にやはり遮光カーテンが気になり、
いつものように夕方店を訪ねた。おじさんもまたいつものようにミシンをかけていた。
こちらが何か言う前におじさんの方から「あーごめんまだ出来てない。」と切り出された。
「最近暑いんで早く欲しいだけど」と切り返す。急に店のドアが開き女性の方が来店された。
暑い中、狭い店の入り口に3人の人間が密接してむさぐるしいので、「又来ます。」と言って店を出た。
期待はしてなかったのでがっかりはしなかったが予想が当ったことに虚しさを感じた。

既に半年・・・・2007/05/02 02:27:03

春になった。
買い物帰りの夕方その店の近くを通ったので駄目元で
立ち寄った。
ドアを開けるとおじさんはミシンを掛けていた。
私の顔を見るなり「まだやってない。もうちょっと待って」
とお決まりのせりふ 「冬物の仕事が忙しくて」、季節の変わり目は
修理の仕事が増えるらしい。
しかし「冬になる前にお願いしたんだけどまだですか?」と切り返す。
「だから、もうちょっと待って」
買い物の荷物を持っていて面倒だったので「又きます」と店を出た。
ほんの数分のやり取りだったのだが辺りは私の気持ちを写したかのように 真っ暗だった。

年が明けた2007/03/17 03:41:56

年が明けて数週間が過ぎた。
今度は出来ているだろうと期待しながらドアを開けてみた。 相変わらず引き受けている衣類でごった返している店内には自分のカーテンらしき物は見当たらなかった。
今回も以前と同じくおじさんはニコニコしながら「もうちょっと待って」、 「ちょっとって後どれくらいですか?」と私、「今週中にはなんとか・・・」と切り替えされた。
諦めて店を出た。 その週末に再度訪ねてみた、やはり今回もできていなかった、取り組んでいる気配さえ見当たらない。
あきれて言葉が出ない・・・・どうして良いのか分からなくなってしまった。 「又来ます」のような言葉を言って店を後にした。
部屋に戻って窓を見た、本来なら既にカーテンで覆われている窓は、 真っ黒い空の色を描いていた。
おじさんとの根競べになってしまったがただ、ただ催促するしか方法が無い事に不思議な疲労感を覚えた。