角川映画が面白い ①2016/12/28 02:40

「蘇る金狼」

企業が自社の製品を売る為に、テレビCMを流す。
それらは長短の差はあるものの概ね一分程度である。

しかし角川文庫のCMはなんと大よそ2時間である。
それが角川映画なのである。
文庫を売る為に文庫原作の映画を製作するという気合の入れようで、
さらにその映画の為にCMを流すという手法は当時話題になった。
そもそも映画のCMはかなり高額なため一般的ではなかった。
CMではキャッチコピーを練り込んで脳裏に焼き付かせた。
この映画の場合
「気をつけろよ、刺すような毒気がなけりゃ、男稼業もおしまいさ」
蘇る金狼は大藪春彦氏のハードボイルド作品である。
一平社員が一匹狼で社会に挑戦しいかに成り上がるかを描いた作品。

孤高な主人公(松田優作)が表と裏の顔を使い分け
出世をする生き様が生々しく伝わってくる。
昭和のこの時代は皆必死に生きてたんだなと、当時の時代背景が見えてくる。
封切り直後に高校の帰りに丸の内ピカデリーに観に行った。
疾走するカウンタックのシーンは爽快だった。

そしてこのテーマ曲が素晴しくカッコイイ。
とても女性が作詞したとは思えない過激な詞である。
故人となった前野曜子が力唱した名曲である。
張り詰めた緊張感のない現代では生まれない詩だと思う。

蘇る金狼予告編
蘇る金狼のテーマ曲

ストーリーはさておき、いくつかの角川映画に共通するのだが
関係者が登場する工夫が面白い。
蘇る金狼の場合は、監督の村川透氏、角川春樹氏が出演している。

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