お酒との出会い2006/11/05 15:32:42

「飲む」ということではなく「扱う」という意味でのお酒との出会いに
ついて今日はお話したいと思います。
今から約20年位前に英語留学で通っていた英語学校のコースが
終わり街で仕事を探す事になりたまたま決まったのが
「免税店」でした。
ローカルな免税店をアメリカの大手免税店の「DFS」が
丁度買収したばかりで日本人のスタッフを探していたらしいです。
そこで研修を受ける事になり他支店での研修内容が
お酒についての知識でした。
具体的に言うと蒸留酒でウィスキーやブランデーについての
製法やら格付けやら産地、銘柄などなど勉強させて頂きました。
日本人のお客さんに人気の免税品は酒とタバコだそうです。
その当時はまだ輸入洋酒がかなり高価な時代でした。
記憶しているのは都内の酒屋での価格がヘネシーXOが
5万円くらい、シーバスリーガルが1万円くらいしていたと思います。
なので免税店ではかなり安く買えた事になるんでしょうね。

研修の中で印象に残っている事は、その免税店で
扱っているお酒で一番高価な物がブランデーでバカラクリスタルの
ボトルに入ったものでしたがその中身が何か?ということを
独自に分析している他のスタッフとの出会いでした。
銘柄には格付けを意味するものが何もなくXOなのか
ナポレオンなのかVSOPなのか全くヒントがなく更に
匂いもかげず味もわかりません。
彼はそれをどうやって分析したかというと、ボトルを数十秒
振るんですね
そしてその泡立ち加減と泡の消え方を格付けされたボトルも
同様に振って比べるんです。
私自身はボトルの形状やボトル内の空気の量がそれぞれ
違うのでその方法では分析は無理だと思いましたが、
二人で何回も何分も数種類のボトルを必死に泡立てのを記憶しています。
その後帰国して今のバーの近くにあった酒屋さんで働く事になり
更にのめりこんでいきました。
それをきっかけにワインやシャンパンを扱う仕事も経験して
今に至ったわけです。
因みにクリスタルボトルの中身は今でも不明で機会があれば
確かめてみたいと思っています。