TC-K88 ベルト交換2024/01/08 03:25:21

TC-K88は発売から今年で45年経ちます。ほぼ全ての個体についてリニアスケーティング用のベルトが伸びているはずです。
TC-K88のヤフオクでも「カセットホルダー部分がせり出してこない」という商品説明をよく目にします。
今回は修理ではありません。
TC-K88のベルト交換をします。
伸びの程度に差はあれ、これからも大切に使っていきたいのでしたら高価なものではありませんので交換すべきと思います。

「オープン&クローズ」ボタンを押して数センチせり出たところで電源を切ります。

TC-K88 リニアスケーティング

これくらいせり出せば作業はできます。
念のため電源プラグも抜きます。
カバーを外します。
背面の軸側のプーリーを指を差し込んで回し、手動でせり出しを促しモーター付近の作業スペースを広げます。

TC-K88 ベルト交換

オープン&クローズボタンで開閉の動作が可能でしたら最初から半分程度せり出した位置で止めたほうがいいです。

TC-K88 伸びたベルト

モーター側のプーリーからベルトを外し軸側から抜き取ります。

新しいベルトを嵌めて完了です。

最初の時点でオープン&クローズボタンで全く開閉が効かない場合は隙間が
作れませんので基板を外さないと出来ないかもしれません。

今まで複数台のTC-K88のベルト交換をしましたが、切れているものも、
溶け落ちているものはなく伸びているものだけでした。

このことからベルトとしては高品質のものが使われていたのだと思います。
硬化してますがねちょねちょ感は全くなく少しひびが入っている程度です。
太めの角ベルトです。

TC-K88 伸びたベルト

TC-K88よりかなり後に発売されたセットデッキではキャプスタン系のベルトは溶け落ちてプーリーにこびりついてる物が多く見受けられます。
たかがベルトですが、この時代のソニーのものづくりは徹底していましたね。
そのこだわりに感銘を受けてソニー製品をたくさん買わされました。

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