海外はもっと高い?2025/04/23 22:50:37

ここ数年、消費物価が
高騰しています。
イベントの様に毎年数回値上げのニュースが流れます。

輸入も含めて酒価も当然高騰しています。
しかし、世界的に見るとそうでもないのかな?
という報道を先日見ました。

訪日外国人旅行者に
「日本で何を買いましたか?」
という質問を街で行っていました。
あるオーストラリア人の男性が見せてくれたのは、
ワイルドターキーでした。
自国では25000円ほどですが2700円程度で買えましたと。
映像からは多分8年ものではないかと想定しますが、免税ではなくても3000円程度で私達は買えます。
ワイルドターキー8年


高騰前は300円ほど安かったと記憶していますが、それでも3000円で買えるのは
一部の外国人から見たら破格の様です。

このことからオーストラリアではアメリカからの輸入ウィスキーに恐らく500%以上の関税(為替は考慮せず)がかかっているのではないかと思われます。

これは昭和時代の日本が輸入ブランデーに課していた関税とほぼ同レベルではないかと思います。
1980年代後期10万円弱していたヘネシーのXOが物品税が廃止になり消費税制度に変わったころ、1990年代に入り1万円程度に値を下げて驚いた記憶があります。
(因みに記憶に残る最安値は1994年頃6800円、現在は22000円~)

カナダの木材が関税高騰のためアメリカに輸出しずらくなり行き場を失い、
日本に安く流れてくるのでは?
と木材輸入会社のインタビューもありました。

これと同様にスコッチウィスキーも行き場を失い路頭に迷うこと考えると
ニーズがある日本には有利に働くのかなと推定します。
イギリスはEU離脱によりEU圏内に輸出するには関税が課されます。
その為TPPに加入してアジア圏を輸出先として市場拡大に取り組み始めました。

現在国内での輸入ウィスキー価格は高いですが海外価格と比較すると円安と言えど、それでも「買い」なのかもしれません。

ここ数か月空瓶が増えて発注のタイミングなんですがしばらく様子見の状態です。
トランプ関税の本格始動は90日間一時停止している関税が発動されてからだと考えています。
トランプ氏は対外的には高圧的ですがアメリカ国内での物価高騰により反発が強まり高額関税は長続きしないのではないかと個人的には考えています。

それでも酒価は多少の変動はあるものの現在の水準で当面は推移する事になるかなと感じています。