パワーアンプ SE-C01の修理 メーター編 ― 2022/08/15 00:09:04
SE-C01のメーター修理。
SE-C01のLEDメーターは1979当時初めて見たときはすごく斬新だった。今でこそLEDは当たり前だが当時としては赤色タイプを使用した製品を時々見かける程度で SE-C01の様に黄色タイプは珍しかった。
それから40年経過してるわけですから、不調でも致し方ない、修理に挑むことに。
このSE-C01の修理は基板を取り出すのにバラしが大変である。
修理といってもLED交換ではなくドライブ回路の部品交換で済むと予想。
さて症状はというと、メーターのLED点灯が振れなくなってきた。
感度が落ちてきたというのかな?
左右の振れ幅に違いがそして両方ともおとなしい。
音は小さくなってる訳じゃないので単にメーター回路が弱って来ているのだろうと推測。
基板を確認すると膨張した電解コンデンサーをいくつか発見。
手持ちのもので間に合うので回路図を見ながらメーター回路の電解コンデンサーを全交換。
最後に簡易的にPC内で立ち上げたSGで1khzの信号を
発生させSE-C01に注入して調整用 VRを回して点灯位置を合わせて完了。
今まで通りに元気にLEDメーターが動くようになった。
ヤマハ PX-2 リニアトラッキング レコードプレーヤーの修理 ➀ ― 2022/08/28 01:18:18
リニアトラッキングのヤマハPX-2の故障機をゲットしました。
YAMAHA PX-2 180000円 1979年発売
特徴
リニアトラッキング
アルミダイカストボディ

症状はトーンアームが水平移動しない。
先ずは底板を外して内部を確認してみると、モータープーリーベルトが
溶け落ちてた。
このPX-2のリニアトラッキングはベルトコンベアのような機構で
横移動するタイプだ。
恐らくパイオニア製のリニアトラッキングとは違うようだ。

アームブロックをはず外して溶けたベルトの除去洗浄を行う。

モータープーリーは回るようになったがピニオンギアを通して水平移動用の平ベルトがスリップしている。
どうやら平ベルトも伸びいている様子。
スプリングで引っ張ってはいるが縮力が効いていない。
スプリングも交換が必要のようだ。
ヤマハ PX-2 リニアトラッキング レコードプレーヤーの修理 ② ― 2022/08/30 01:03:42
PX-2のバネについてヤマハに問い合わせたところ、当然ながら修理部品は無いという回答。PX-2は1979年頃発売ですから当然ですね、ダメ元でした。
東急ハンズでばねを調達して交換してみました。
画像下はPX-2から外したオリジナルのバネ。

平ベルトはゴムではなく繊維質っぽいベルトですが伸びています。
最初は左の長いバネで試してみたところ、スリップは改善せずベルトはまだ緩いまま、結局右の短いバネで解決。
結構引っ張って嵌め込むのが大変、画像の様に短いばねが縮めようと頑張ってます。いい仕事してます。

バネを嵌めた状態でベルト間の間隔が30mm程度になってます。
最初のバネの場合は33mm程度でした。
上側のベルトを指で押してみるとたわみ感がなくしっかり張っている感触が指に伝わります。
左右移動のボタンで操作するとスムースに動きます。
これでリニアトラッキング移動不良は解決です。
横に置いたベルトコンベアの上にアームブロックが載っていて左右に動くというユニークな構造です。
ヤマハのレコードプレーヤーは初めてですがこのPX-2には
ターンテーブルを回転させるスイッチがありません。
違和感を感じます。
フルオートプレーヤーですから無くても問題は無いのですが、アームがターンテーブル側に移動するのとリンクして回りますがなんだかしっくりきません。
慣れの問題でしょうか?
ヤマハ PX-2 リニアトラッキング レコードプレーヤーの修理 ③ ― 2022/08/31 02:35:20
PX-2を修理していて気になったことがありましたので、考察してみます。
今回は修理ではありません。
カートリッジ+シェルがPX-2指定適正重を超えた物を使用した場合メインウエイトがリア側に行くのでその調整ナットがダストカバーに当たりアームがスムースにリニアトラッキング出来なくなる事が当PX-2で確認できました。
適正内でやれば問題は無いのですが(当然です)サブウエイトをつけることで
選択肢を増やしたのではないでしょうか?(高級機ですから)
付属のヘッドシェルは8gと軽いタイプです。
他社製では15gとかあります。
PX-2の適用カートリッジ重量範囲は5~11gになっています。
シェル+カートリッジでMAX19gです。
重めのヘッドシェルを使うと簡単に使用可能適正重を超えます。
これが改善理由ではないでしょうか?
「PX-2は2タイプ」存在する?
初期と後期という位置づけにになると思いますが、
仕様変更されたタイプがあるということです。
※※ 国内版取扱説明書と英語版マニュアルによる比較 ※※
付属品の違い
初期 後期
サブウエイト無し サブウエイト2個(画像中央辺り)

左が初期タイプ
後期はサブウエイトをねじ込む孔がメインウエイト両側面に開いています。
ヤフオクではこのタイプをよく見かけます。

初期タイプは孔がなくこの面がフラットになっています。
カートリッジ側が重たい時、サブウエイトがないのでメインウエイトは
かなり後ろに下がります。


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