KD-A5 ビクターカセットデッキ2024/01/16 02:30:45

ビクターの傑作KD-A5です。

今回は修理、メンテナンスではなく紹介です。
KD-A5はある意味革新的な存在のカセットデッキと思います。

その理由は、
KD-A5は普及機としての価格帯59800円で発売されました。
当時のこの価格帯ではまだメタルテープ対応機は有りません。
そして操作ボタンがピアノレバー式メカニカル動作が基本でした。
ロジックコントロールタイプは中級機以上で価格差による差別化が
されていました。

それをこのKD-A5が対応してしまったのです。
これをじゃんがらラーメンで例えると、スタンダードラーメンの価格で
全部乗せを実現した状態なのです。

メタルテープが出始めた頃なのでメタルテープ録音に興味を持った
オーディオファンが一気に飛びつき爆発的に売れました。
一時的にはこの価格帯ではKD-A5の独り勝ちでした。
1979年発売ですが未だにヤフオクでは良く取引されているのを見かけます。
これはかなりの台数が売れたことを意味しています。
そして大切に扱われ生き残っているという証です。

JVC KD-A5 修理

テープホルダーが右側、レベル調整ボリュームがセンターと他機とは違う
レイアウト構成が好きになれず個人的には違和感を感じるデザインでした。

LEDピークインジケーターやバックライト透過式VUメーター等こだわりが
随所に見られます、これもこの価格帯では斬新です。
このことからビクターはかなり頑張った戦略を展開したと思います。

オーディオ全盛期から何年も経過し、低性能機や不人気機等は存在を
減らしていく中生き残っているKD-A5は今となっては貴重な存在です。

冒頭にも書きましたが「全部乗せ」を低価格で実現したビクターには感謝ですね。

そんな思いからこのKD-A5を入手して整備して蘇らせたいと、入手しました。

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