南の島の貴婦人 ― 2007/05/17 00:36:19
朝日酒造 南の島の貴婦人 44度
今日は黒糖焼酎のハナタレ「南の島の貴婦人」を紹介します。黒糖焼酎は鹿児島県の奄美諸島の島々で黒糖を原料に 造られている焼酎です。
知らない方もいるかもしれませんが黒糖焼酎といえども焼酎なので
一次仕込みに米麹を使っている為黒糖100パーセント
という事ではありません。
本来は黒糖だけでもお酒はできるらしいのですが酒税法で
「焼酎」に分類する為にあえて米麹を使用し芋焼酎などと
同じ製法にすることにより実現されたようです。
さて「南の島の貴婦人」ですが、「朝日」という喜界島の
黒糖焼酎は飲まれた方は多いと思います、この朝日の初留取りが
今回の南の島の貴婦人なんです。
私の知る限りでは黒糖焼酎のハナタレはこの「南の島の貴婦人」だけではないでしょうか。
蒸留は1分に満たない数十秒程度とかなり短めで
軽めの機械濾過の後、貯蔵せずに瓶詰め出荷するそうです。
以前紹介した万暦60と比較的同じタイプの流れですね。
蔵元さんは瓶にも拘っていて実はこの瓶、砂糖きびをイメージして作られているんです。
気付かれた方は少ないのではないでしょうか。
画像では分かりにくいですが下のほうには節のような出っ張りがあり
上の方には門松のように斜めに切ったような角度がついています。
この変わった形の瓶を当店ではお持ち帰りになられた方も居ります。
そして名前ですが画像の右の白い外筒に描かれている蝶、大胡麻斑蝶が
生息できる北限がこの喜界島であり、その別名が南の島の貴婦人である事に由来しているらしいです。
蓋を開けたとたん黒糖の甘い香が漂い非常に上品な味わいだと思います。
こちらも冷凍庫で冷やしていますのでトロトロ感もあり食後酒として最適ではないでしょうか?
一度試される価値はあると思います。
げんろ ― 2007/02/19 00:42:54
佐藤酒造初留取り「げんろ」
今日はハナタレげんろの紹介です。げんろは「佐藤」と「さつま」のそれぞれのハナタレをブレンドした黒麹仕込みの貯蔵酒です。
ハナタレの採取時間は30秒にも満たないので短いタイプのハナタレということになります。
貯蔵期間は1年~1年半くらいで瓶詰めを行っているそうです。
以前爆弾ハナタレを紹介しましたが、この二つは似ている点が多いと気付いた方もいると思います。 当店では「げんろ」派と「爆弾ハナタレ」派にはっきり二分される人気です。
私の感想は香は「爆弾ハナタレ」刺激は「げんろ」というところでしょうか。
約2000リットルの蒸留に対し5リットル程度しか取れないこの贅沢な芋焼酎「げんろ」を一度試してみませんか?
冷凍庫でキンキンに冷やしてあり旨み成分が凝固しているのが見て分かります。
ストレート系のお酒が好きな方にはきっとハマリますよ!
げんろ (さんずいに玄、に露) 44度
爆弾ハナタレ ― 2007/01/05 22:21:12
黒木本店 爆弾ハナタレ 44.1~44.9度以下
今日は昨年から紹介しているハナタレの続きです。ハナタレの中ではかなり知名度が高い黒木本店の 「爆弾ハナタレ」を紹介します。
焼酎を飲む方はこの名を一度は聞いた事があるかと思いますが、 名前そのものがかなりやばそうな響ですねぇ。
一度聞いたら忘れないほど印象に残る名前だと思います、
そのせいか当店でもかなり多くの方がハナタレと言うと 爆弾ハナタレを思い浮かべるようです。
このハナタレは黒木本店のレギュラー酒である「きろく」と
「たちばな」のそれぞれのハナタレのブレンドだそうです。
きろくは黒麹、たちばなは白麹で1対1で合わせていて 白麹、黒麹のブレンドはハナタレの中では珍しい作り方です。
採取時間はかなり短く1分にも満たないそうなのでかなり濃厚な 「良いとこ取り」なので、飲まれた方はご存知だと思いますが あのセメダインのような香りはそこから来ているのかもしれませんね。
採取した後は1年貯蔵してからの出荷というスタイルなので それなりに手間ひまかけているというお酒です。
好き嫌いはありますが味も香りも強烈です。
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