A&D DA-F9000メンテナンス ― 2024/10/27 03:01:34
A&DのFMチューナーDA-F9000のメンテナンスを行います。
メンテナンスは電源回路のコンデンサーとダイオード交換です。
左側にヒートシンクが集まっています。
ここ最近カセットデッキの故障修理が続きました。
又近年部品調達の度にコンデンサーが生産終了になり種類を減らしているのに
気づいていました。
この先部品調達が困難なになることが予想されます。
その為今のうちに交換できるのものは済ませておこう、という事が発端です。
DA-F9000は現在順調に稼働しており故障はしていません。
しかし、懸念材料がありそれを払拭するために幾つかあるチューナーですが
このDA-F9000を選びました。
又電源回路のコンデンサーの数が少ないのももう一つの理由です。
オーディオ製品はトランジスタが発熱するためケース内の温度が上がります。
天板に通気孔があるものと無い物が存在します。
有るものは放熱には有利ですが内部に塵やほこりがたまりパーツや回路に悪影響を及ぼす可能性があります。
一方密閉タイプは内部は奇麗な状態が保たれますが温度上昇が避けられません。
毎日長時間稼働されるような使い方は部品の劣化を早める恐れがあります。
どちらが有利なのかは難しい判断です。
このDA-F9000は密閉タイプです。
発熱が著しい電源回路のコンデンサーは全て85℃仕様です。
発熱トランジスタ付近の天板は1時間程度で熱くなります。
内部はもっと熱いはずです。
本来なら105℃仕様でもおかしくありません。
DA-F9000は電源にもオーディオ用コンデンサーが全て使われており
発売当時においてオーディオ用コンデンサーとして105℃仕様の物は
無かったはずだと思います。
ですからこれは仕方ありません。
温度上昇は防げませんが既に40年近く経過しているコンデンサーを予防交換します。
トップ画像の左下のヒートシンクに囲まれたコンデンサーは容量が抜けています。
2200μF→1635μF。
電解コンデンサーの許容範囲は±20%ですから下限は1760です。
下回っていますので交換は正解です。
まだまだ元気なものと少量ですが容量抜けのものが確認できました。
またヒューズ抵抗もそれなりの数が組み込まれており、ケース内温度上昇により
寿命を縮める可能性があります。
ヒューズと名が付いていますがガラス管ヒューズの様に一瞬で切れることは
無いようです。
ヒューズ抵抗はじわりじわりと弱っていきます。
コンデンサー種類 (単位 μF)
1000 35V X2
1000 25V
1000 50V X2
2200 35V
100 50V
100 25V X2
1 50V
10 35V
47 16V
85℃仕様 計12個
電源回路のコンデンサーで定評のあるルビコンをメインに交換します。
全て105℃仕様
外したコンデンサーとダイオード
12個全て200V 1Aタイプファーストリカバリーに交換します。
6個のリードの短い100V 1Aタイプ 10DF1は足が炭化していました。
電源を入れて試運転です。
特に変化は有りません。
暫くは安心して使えると思います。
TU-S707X サンスイチューナーの修理 ― 2023/07/05 03:30:01
Sansui渾身の薄型チューナーTU-S707Xがある日突然受信不能に。
シグナルメーターが消灯したままです。
当然音も出ません。

このTU-S707Xはフロントエンドのトリマが故障して受信不能になるケースが多いらしい。
TU-S707Xは薄型で天板、底板が簡単に外れるのでメンテナンスがやりやすいです。
又プリセットメモリボタンにインジケーターランプがあり局の変更が楽にできる為使いやすく気に入っているチューナーの一つです。
後継にTU-S707X DECADEがあります。
見た目も中身もほぼ同じです。
早速調べてみるとやはりおかしい。
アンテナを外して90Mhz受信状態にすると本来はVT電圧が23Vになるはず。

9.59Vになっています。
トリマコンデンサ故障です。
フロントエンドを外しOSCてトリマコンデンサを交換します。
赤丸の部品です。
トリマコンデンサは松下製で10PFタイプです。

画像は交換済みのものです。

90Mhz受信で23Vになりました。
因みに76Mhz受信では3Vです。
こちらも問題ありません。
軽量薄型で場所を取らずいいチューナーです。
無事にTU-S707Xが復活しました。




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