今夜は3人2008/02/04 02:14:17

今夜は雨降りなのに早い時間から来客があった。
テーブル席に座られたお二人は静かに飲み始めた。
何杯か飲まれお帰りになった後に次のお客さんが来店された。
オープン当初から通って頂いている焼酎好きな常連の方である。
飲まれる酒はほぼ決まっていてその中でその日の気分で数種を飲まれて帰られる。
昨夜とは違う酒を豆腐ようと共に味わっている。

少しして団体のお客さんが見えて、ちょっと賑やかな雰囲気になってきた。
日付が変わり少しした頃に一気に引けて束の間だが後片付けに追われた。
目処がついて一息つけるかなというタイミングでその一行はやってきた。
めぐみ(仮名)とバイト仲間の以前も見えた友達と初めての男性の3人連れだ。
入り方がいつものようにバタバタしていない。
今夜は珍しくカウンターの、入り口に近い方の端に座った。
彼女はまずビールを頼んだ。いつもならはしゃぐように喋り始める彼女は随分おとなしかった。彼女のはバイト仲間の友達も以前と変わらず表情を変えない。
男性は彼女達よりはかなり年上に見えた、バイトの仲間ではなさそうな事しか想像できない。
少し前までは賑やかだったのに急に落ち着いた雰囲気になり外の雨音がかすかに聞こえるかのようである。
酒のペースはいつもと変わらないがスローペースで時は流れた。
かなりゆっくり夜明けに向かっていくのがわかる。
3人とも暗いわけではないのだがテンションが上がらないように思えるのは私だけか?
めぐみもいつものように全開には程遠い、というより今夜はサイレントモードなのか口数は少ない。
以前もサイレントモードの時はあったがそのときとは少し違う感じである。
年上の男性が居るせいなのか落ち着いている、彼女一人のときは結構はしゃぐのだが「そんなことないよ」と言わんばかりに違う一面を見せていた。

魔王と克2008/02/05 01:20:52

杜氏前村貞夫氏の魔王と克

魔王と克

焼酎を飲まれる方なら殆どの方が知っている有名な「魔王」と魔王ほど
知られていない「克」、この二つの芋焼酎にはある共通点があります。
蔵元の違うこの焼酎の共通点お分かりになりますか?
答えは杜氏が同じということです。
推測で申し訳ないですが、魔王は恐らく90年代半ばあたりから
醸し出されるようになったと思います。
そしてその後ブームを迎え瞬く間に有名になり
入手困難な焼酎の一つになりました。
魔王は幾つかの芋焼酎をブレンドしベースになる焼酎は黄麹で
作られているのが特徴です。
結構芋焼酎を飲まれている方ならご存知かと思いますが、最後のフィニッシュに
黄麹特有のフルーティー感が漂う味わいですね。

一方克はこちらも同じブレンドなのですがベースは白麹?(私の推測です)
ではないかと思われます。
フィニッシュの部分に魔王とは違う芋らしさを感じます。
それ以外は殆ど同じ味わいに感じるのは克が魔王を意識して作られたのでは
ないかなと私は勝手にそう信じています。

この二つの焼酎を同時に飲み比べて見ましたが私個人的には克の方が好きです。
分かりやすく言うと、実際はどうか分かりませんが「同じ酒の麹違い」
みたいな位置付けでしょうか?

巷では魔王が人気ですが、見かけたら克も一度試してみるのも良いと思います。
もしかしたら私のように克の方が口に合うと思う方も居るのではないでしょうか。
同じタイミングで飲み比べる事ができれば尚良いとおもいますが
2種揃っているお店は少ないかもしれません。

入手困難な焼酎はお店で注文しても品切れだったり、値段が高かったりするので、それらに「似たような味の焼酎」を知っていればその似たような味の焼酎で
代飲するという飲み方も知って置いて損はないかと思います。

逮捕!2008/02/17 22:53:17

先日テレビを見ていたらIT関連の元社長が逮捕されたとニュースで伝えていた。チャンネルを変えて別のニュースを見ていたところ、最近騒いでいる輸入餃子の後に先ほどと同じ元社長逮捕のニュースが流れた。
車の後部座席の真中に座った彼の顔が写った時「あれ?」と思った。
見覚えのある顔である。名前が字幕で出た。やはりそうだ。私は彼を知っている。
10年程前一緒に働いた事のある奴だった。その当時彼はまだ学生で 卒業したかしないかというタイミングだったと記憶している。やや背が高く 顔立ちのはっきりした腰の低い先輩を立てるまじめなやつだった。
一年くらいしてからか辞めたのか彼のことを見かけなくなった。
彼と親しかった仲間からIT関連の会社を立ち上げたらしいと言う風の噂を聞いたことがあるが、姿を見かけなくなってから彼との接点は切れた。
何年かは携帯に彼の番号は残っていたが今はもうない、機種変更時に整理したのだろう。
あれから10年、暫く彼のことは頭から消えていたが、そのニュースは無情にも彼の名を彼の顔を世間に伝えていた。
気になってネットで彼のことを調べてみたらコンサルティングで赤字会社を数ヶ月で黒字変換させた才能を持ち合わせた青年でその後幾つかの会社を買収してその持ち株会社の社長となったいきさつなどが紹介されていた。
控え目でおとなしい彼の人格からは想像は出来なかかったが、この10年彼は立派に成長していたらしい事は事実であるらしい。

久しぶりに再開?したタイミングが彼の逮捕であったと言う事に衝撃を受けた。

ギネス始めました!2008/02/26 01:18:05

ギネスビール
当店のビールは今までアサヒスーパードライ(小瓶)だけでしたが、 この度新にギネスを始めました。
本当は瓶ではなく生を置きたいのですが、厳密に言うと生は開けてから3日くらいで味に変化が現れる為ビールがあまり出ない当店では品質管理が難しく一定温度に保たれた冷蔵庫保管の瓶ビールの方が味にばらつきがなく安心して提供出るという理由で瓶ビールを使用しています。

さてこのギネスグラスに注ぐと真っ黒ですね。
この色の由来は原料のモルトを黒くなるまでローストしているからです。
ギネスは「スタウト」という分類に属しますがこのスタウトとは「強い」いう意味で、味が濃く苦味も酸味も強いビールにこの名がつけられているそうです。
ですから傾向としてスタウトビールには色の黒い物が多い様です。

以前アイルランドを放浪している時どこのパブにも必ずあるこのギネスを機会あるごとに飲んだのですが、日本と一番違うのはビールの温度でした。
これはアイルランドに限らずUK系の他国でもそうでした。
少しぬるく感じるんですね。ダブリンで最初に飲んだときたまたまこの店がそうなのかなと思っていて他の町で飲んでみてもほぼ同じでした。
温度のせいなのか味わいがややまろやかでした。
日本ではぬるいビールは受け入れられないのでお店で提供することは難しいですが、 自宅でギネスを楽しんでいる方はあまり冷やさずややぬるめにして飲んでみるとギネス本来の味やコクがいっそうはっきり分かると思いますので試してみては如何でしょうか。