GX-Z7000 A&D カセットデッキ修理とメンテナンス2022/12/25 22:50:35

A&DのカセットデッキGX-Z7000のカセットホルダー蓋内のカセットテープを押さえるクッションの修理です。

A&D カセットデッキ GX-Z9100 GX-Z7100 GX-Z6100

GX-Z7000は上位機種にGX-Z9000があり上から2番目のグレードになります。その後改良型のGX-Z7100 GX-Z9100 GX-Z6100等が発売されA&Dとしての最終製品となりました。


さて本題の修理ですが、
三角形の角の一部を切り取りとんがり部分がカセットに当たりバネの様に働く機構になっていますが
樹脂製の為経年劣化でへたってバネ効果が弱くなります。
GX-Z7000や同じ機構を持ったA&D GX-Zシリーズの定番修理メンテナンスの一つです。

このバネ効果を復活させます。
カセットの蓋から4個取り外します。
5ミリ程度の角棒に嵌めて少し広げます。
この状態で内側にコーキング材を充填し一日程度放置して乾かします。

GX-Z9000 GX-Z7000 カセット押さえ

ネットで調べるとドライヤーであぶって広げている記事を見かけますが
曲がり部分にストレスがかかり脆くなりますのでお勧めはできません。

三角形の内部にシリコンが固まっている為これだけでバネ効果が期待できます。
又カセットを押さえてゲル状のコーキング材が振動を抑える効果も期待できます。

万が一曲がり部分から割れても分離して落下することなくコーキングにくっついたままある程度はクッションとして機能できると思います。

A&DのカセットデッキGX-Zシリーズはお勧めです。
GX-Z9000はトップグレードですがdbxは必要ないのでGX-Z7000を選びました。

Aはアカイ(AKAI)のA、Dはダイヤトーン(DIATONE)のDです。
バブルの直前に経営立て直しの為合併しました。
アカイが製品を作って三菱(ダイヤトーン)がアフターサービスを行うという分業制です。

この為アカイとしては故障した場合他社に中身を見られるわけです。
会社としてのプライドがあるはずですから見られて恥ずかしくない製品を作っていたはずです。
頻繁に故障してアフターサービスが忙しくなるようなら会社としての面目が丸つぶれです。
ましてやアカイはカセットデッキの専門メーカーですから。

アフターサービスコストを抑えられた分機能は充実しています。
GX-Zシリーズはフロントパネルは同一ですがボタンの機能を一部変えることでグレード分けしています。
GX-Z9000/GX-Z9100は10万円以内でdbx付とは当時としてはかなりお買い得だったはずです。

このGX-Z7000は使用コンデンサは標準タイプよりグレードの高いものを使用しています。
今回修理したクッションもそうですが細部にこだわりを感じます。
そのこだわりは追々述べていきます。

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