カセットデッキ TC-K88 修理とメンテナンス⑫2019/03/19 03:25:02

原因究明➂

➂ 電源投入時一部ボタンが勝手に反応する。
④ 電源投入時テープリメイニングが点灯し、オート、マニュアルボタン
  押しても解除できない。

この現象について当初は、不良トランジスタのノイズや発振等に影響されて
マイクロプロセッサーが誤動作しているものと推測していた。

IC601は操作系を担うμPD547C-045、IC1001μPD546-044は
テープリメイニング等液晶メーターの表示関連を担う、
いずれともカスタマイズされ末尾の045、044がその個体識別番号だ。
因みにテープカウンター表示はIC602でμPD550C-023。

➂④の現象は同時の時もあればどちらか一方単独の場合もある。
やはり二つのプロセッサーが同時に故障するとは考えにくい。
第一作業のパーツ交換では改善がなかった。
半田修正しながら分かったことは各プロセッサーには誤動作と
関連付けされる
入力信号は無いということ。
プロセッサーが勝手に出力信号だけを出している。

これはプロセッサーがリセットされていないのでは?

電源投入時に各プロセッサーはリセット信号によりメモリ内の情報が
クリアされるはずである。
IC605(TC4069)からのリセット信号が各プロセッサーのリセット端子に
届いてないことが分かった。
ピンジャンパーの半田不良でリセット信号が途切れることが原因と判明。
➅のテープカウンター表示不良も恐らくこれが原因と思われる。
一つのリセット信号が複数に分岐されて各部に送られているのだが
IC602は半田不良が安定してたのかも知れない。

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