カセットデッキ TC-K88 修理とメンテナンス➉2019/03/15 03:45:56

TC-K88 クラックによる半田不良

原因究明①

数日間様子を見たが今のところ不具合は起きない。

故障は完治したようだ。

今回の修理とメンテナンスで原因究明してみよう。

故障内容は

① 走行系ボタンが全く反応しない時がある。
② 再生、早送りは可だが巻き戻しはできない。
③ 電源投入時一部ボタンが勝手に反応する。
④ 電源投入時テープリメイニングが点灯し、
  オート、マニュアルボタ押しても解除できない。
⑤ 再生が少し動いてすぐに止まる時がある。
⑥ テープカウンター表示が時々文字化けする。

いずれの場合もリニアスケーティングのオープン、クローズは問題なし。
キャプスタンも正常回転。

最初の作業、電解コンデンサ、トランジスタ、IC交換で解決したのは
①②⑤の3項目⑥は解決したのか現象が出ないのか不明。


ここから先は私見に基づく推測なのでそのつもりで解釈していただきたい。

②⑤は何れもトランジスタ、ICの半田不良かオペアンプ(IC501、502)と
IC603(TC4019)、IC605(TC4069)辺りの不具合の可能性が強いと思われる。

トランジスタはどれも生きていたようだ。
ケミコンは弱っているものもあったが問題ない程度。

二階建て基板の一階、コントロール基板Aは部品面の数か所にコネクタが付いており、そのケーブルの重みで下に引っ張られるような負荷が常にかかっている。
その影響で弓なりに反っている。

半田不良が起きやすいのはその反りが原因ではないだろうか。
熱がこもりケーブルの自重で基板がゆがみ半田不良が起こる。
この構図は避けようがない、適度に半田修正を行うしかない。

ICにソケットを嵌めたのは、その為である。
反りでICの足が引っ張られてダメージを受けないようにするのが目的だ。

①については後述する。